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Plex VS Jellyfin|家庭用メディアサーバーにはどちらが適しているか

Plex VS Jellyfin|家庭用メディアサーバーにはどちらが適しているか

03/08/2026

NASに保存した動画をテレビやスマホで再生したいとき、PlexとJellyfinのどちらが適しているかは、家族の使いやすさ、料金、外出先視聴の頻度、4K動画でトランスコードが必要かどうかによって異なります。

特にLifetime Plex Passの価格改定が発表された今、Plexは「安く済ませるための選択肢」ではなくなりつつあります。詳しい価格情報を確認したうえで、ハードウェアトランスコードや外出先視聴、家族が使いやすいアプリ体験にその費用を払う価値があるかを判断する必要があります。

一方、Jellyfinはハードウェアトランスコードを追加料金なしで設定できます。Plex Passのような有料条件がない点は、Jellyfinの大きなメリットです。

PlexとJellyfinの比較

結論|家庭用ならどちらを選ぶべきか

PlexとJellyfinのどちらを選ぶかは、何を重視するかで決まります。

重視するもの おすすめ 理由
無料で始めたい Jellyfin 基本機能からハードウェアトランスコードまで無料で使える
DH2300で使いたい どちらも対象外 Dockerに対応していないため、PlexとJellyfinのどちらも利用できない
家族が迷わずに使える体験 Plex アプリのUIやライブラリ表示が分かりやすい
外出先からの視聴を簡単に始めたい Plex リモートアクセス機能を利用できる。ただし、個人動画のリモート再生にはPlex PassまたはRemote Watch Passなどの条件がある
ハードウェアトランスコードを無料で使いたい Jellyfin 対応ハードウェアと適切な設定があれば、Plex PassなしでQSVやVA-APIを利用できる
DockerやNASの設定を自分で管理したい Jellyfin フォルダ、デバイス、ネットワークの構成を細かく制御しやすい
4Kダイレクト再生が中心 どちらでも可 再生端末が動画形式に対応していれば、どちらもNAS負荷は低い

この表で判断がつく人は、そのまま導入に進んでください。PlexならUGREEN NASでPlexを設定する方法、JellyfinならUGREEN NASでJellyfinを設定する方法で、それぞれの手順を解説しています。

判断がつかない場合は、料金とPlex Passの値上げの影響、UGREEN NASのモデル別対応、家庭内での使いやすさ、外出先視聴の違い、4K再生とトランスコードの考え方を順に比較していきます。

Plexをテレビで利用するイメージ

料金|価格改定後のLifetime Plex Passを払う価値はあるか

PlexとJellyfinの最も明確な違いは、料金体系です。

Jellyfinは無料で利用できます。メディアサーバーとしての基本機能、ユーザー管理、ハードウェアトランスコードの設定まで、有料プランなしで使えます。

Plexは、基本的なメディアサーバー機能を無料で利用できます。ただし、ハードウェアトランスコードや一部のプレミアム機能にはPlex Passが必要です。モバイルアプリの制限解除は、Plex Passだけでなく、iOSまたはAndroidアプリ内での1回限りの購入でも行えます。

2026年7月の価格改定後、Lifetime Plex Passの新規購入価格は749.99 USDになりました。月額や年額のプランも存在しますが、長期利用ではライフタイムの価格が判断に影響します。この価格を払う価値があるかどうかは、ハードウェアトランスコードをどの程度必要とするか、個人動画のリモート再生をどれだけ使うか、家族がPlexの使い勝手にどれだけ慣れているかで変わります。

自分の状況 判断の目安
4Kダイレクト再生が中心で、家庭内LANで視聴する Plex Passの優先度は低い。Jellyfinでも家庭内再生の目的は満たしやすい
トランスコードが頻繁に発生する環境で、Plexを使いたい Plex Passの検討余地がある
すでにPlexを日常的に使っていて満足している Plexを使い続けるのも現実的な選択。ライフタイム購入は長期利用を前提に検討する必要がある
家族がPlexの操作に慣れている 移行の手間も含めてPlexを使い続けるのを検討する
まだPlexもJellyfinも試していない まずJellyfinか、Plexの無料範囲で試してから判断する
費用をできるだけ抑えたい Jellyfin優先。ハードウェアトランスコードも無料で設定できる

ひとつ注意しておきたいのは、Plexの無料範囲でもメディアサーバーとしての基本機能は使えるという点です。ハードウェアトランスコードにはPlex Passが必要です。また、個人動画をリモート再生するには、サーバー管理者または視聴ユーザーのPlex Pass、もしくは視聴ユーザーのRemote Watch Passが必要です。動画をそのまま再生できるダイレクト再生が中心で、家庭内LANで視聴する場合は、Plex Passなしでも利用できます。つまり、「Plexを使う=必ずPlex Passが必要」ではありません。

費用を抑えて家庭内中心で使うなら、Jellyfinの優先度が高くなります。UGREEN NASでは、Docker対応モデルにJellyfinをコンテナとして導入し、フォルダやポート、ハードウェアアクセラレーションを用途に合わせて管理できます。

導入方法とモデル別の対応|Docker対応モデルを確認

UGREEN NASでは、PlexとJellyfinのどちらもDockerコンテナとして導入します。

Plexは、UGREEN NASではDockerで構築する前提になります。Dockerを初めて使う場合は、先にUGREEN NASのDockerガイドで基本を確認しておくと、この後の設定を理解しやすくなります。つまり、Dockerに対応していないモデルでは、Plexを実用的な選択肢として扱いにくくなります。

Jellyfinも、UGREEN NASではDockerコンテナとして構築します。フォルダ、キャッシュ、ポート、デバイス指定、ハードウェアアクセラレーションを用途に合わせて管理できます。

UGREEN NASのモデル別に見る対応状況

導入方法に加えて、NASのモデルによってもPlexとJellyfinの使い方が変わります。

モデル Plex Jellyfin 判断
DH2300 Docker非対応のため利用不可 Docker非対応のため利用不可 Plex・Jellyfinともに対象外
DH4300 Plus Dockerで利用可能。Intel Quick Syncによるハードウェアトランスコードは対象外 Dockerで利用可能。Intel Quick Syncによるハードウェアトランスコードは対象外 家庭内中心ならJellyfin、アプリ体験重視ならPlexも候補
DXP2800 Dockerで利用可能。対応ハードウェアと適切な設定があれば、Plex Passでハードウェアトランスコードを利用可能 Dockerで利用可能。対応ハードウェアと適切な設定があれば、QSV / VA-APIを利用可能 費用重視ならJellyfin、手軽さ重視ならPlex
DXP4800 Plus Dockerで利用可能。対応ハードウェアと適切な設定があれば、Plex Passでハードウェアトランスコードを利用可能 Dockerで利用可能。対応ハードウェアと適切な設定があれば、QSV / VA-APIを利用可能 費用やアプリ体験、運用方法に合わせて選ぶ


テレビやスマートフォンでPlexとJellyfinを利用するイメージ

家庭内でテレビ・スマホから見るならどちらが使いやすいか

料金やモデルの対応が整理できたら、次に気になるのは実際の使い勝手です。特にリビングのテレビ、Fire TV、スマートテレビ、スマートフォンで見る場合は、アプリの分かりやすさ、接続のしやすさ、動画形式との相性が使い勝手に影響します。

アプリの使いやすさ

PlexとJellyfinは、どちらもFire TV、Android TV、iPhone、Androidにアプリを提供しています。Jellyfinの対応クライアントはJellyfin公式のクライアント一覧で確認できます。機能としてはどちらもライブラリの閲覧、再生、視聴履歴の管理ができます。

Plexは、NASやメディアサーバーに詳しくない家族にも扱いやすい画面になっています。Jellyfinのアプリも実用上は十分です。Plexは対応クライアントやUI設計の面で、初心者でも利用しやすい特徴があります。

Fire TVでの視聴

Fire TV Stickでは、PlexもJellyfinもアプリストアから公式アプリをインストールできます。

Plexアカウントを使ってサーバーへ接続でき、対応環境では自動検出も利用できます。家庭内LANに接続していれば、NASのIPアドレスを意識せずに接続できる場合があります。

Jellyfinは、サーバーのIPアドレスとポート番号(8096)を自分で入力して接続します。一度設定すれば記憶されますが、NASのIPアドレスが変わると再入力が必要になります。

スマートテレビでの視聴

Android TVを搭載したスマートテレビでは、PlexもJellyfinもGoogle Playストアからアプリをインストールできます。接続方法はFire TVと同じです。

Android TV以外のスマートテレビでは、対応状況に差が出ます。Plexは対応プラットフォームが広く、LG webOSやSamsung Tizen向けにも公式アプリが提供されています。Jellyfinも一部のテレビOS向けにアプリやWebクライアントがありますが、テレビの機種やOSによっては公式アプリが見つからない場合があります。自宅のテレビで使えるかどうかは、導入前にアプリストアで確認してください。

スマートフォンでの視聴

iPhoneとAndroidでは、PlexもJellyfinも公式アプリを提供しています。家庭内のWi-Fiに接続した状態であれば、どちらもライブラリの閲覧と再生ができます。

Plexの基本機能は無料で利用できますが、一部の再生機能やハードウェアトランスコード、外出先からの個人メディア再生などにはPlex Passなどの条件があります。Plex Passの詳細については、公式ページをご確認ください。

家族で使う場合のユーザー管理

PlexもJellyfinも、複数のユーザーアカウントを作成して、家族ごとに視聴履歴やアクセス権限を分けることができます。

Plexでは、独立したPlexアカウントを持つ家族を招待する方法に加え、Plex Home内に管理対象アカウントを作成する方法もあります。Jellyfinでは、NAS上のJellyfin管理画面でローカルにユーザーを作成します。家族はクラウドアカウントを作る必要はなく、ユーザー名とパスワードでログインします。

家族がすでにPlexアカウントを持っている場合や、外出先視聴まで想定する場合はPlexのアカウント方式が便利です。家庭内LANだけで使い、アカウント管理をNAS内で完結させたい場合はJellyfinのローカル方式がシンプルです。

外出先から見るならPlexが楽、Jellyfinは自分で設計する

自宅の外からNAS内の動画を見る場合は、Plexの方が始めやすいです。

Plexの外出先視聴

Plexには、リモートアクセスという外出先視聴の仕組みが用意されています。Plexサーバー側でPlexのリモートアクセスを有効にすると、外出先のスマートフォンやPCからPlexアカウントを使って自宅のライブラリに接続できます。ただし、個人動画をリモート再生するには、サーバー管理者または視聴ユーザーのPlex Pass、もしくは視聴ユーザーのRemote Watch Passが必要です。

ただし、リモートアクセスがすべての環境で問題なく動くわけではありません。次のような環境では、リモートアクセスの接続に失敗することがあります。

  • マンションの共用回線
  • ルーターが二重になっている構成
  • IPv6 IPoE接続
  • CGNAT(キャリアグレードNAT)環境

これらの環境では、Plexでもルーター側の設定変更やネットワーク構成の見直しが必要になる場合があります。

Jellyfinの外出先視聴

Jellyfinには、Plexのようなアカウント連携型のリモートアクセス機能はありません。外出先から接続する場合は、Jellyfin公式のネットワークガイドも確認しながら、外部接続方法を設計する必要があります。

方法としては、ルーターでのポート転送、Tailscale、VPN、リバースプロキシなどがあります。ただし、Jellyfinのポートを直接インターネットに公開する方法は、セキュリティリスクを伴います。

Tailscaleのようなメッシュ VPNを使えば、ポートを公開せずに外出先からNASに接続できます。ただし、家族全員の端末にTailscaleを導入して設定する必要があるため、Plexのように「アカウントでログインするだけ」という手軽さにはなりません。

外出先からNASに安全にアクセスする方法(UGREENlink、Tailscale、VPNの設定など)は、UGREEN NASリモートアクセス設定ガイドで詳しく解説しています。

FAQ

PlexとJellyfinはどちらが無料で使えますか?

Jellyfinは無料で利用できるオープンソースのメディアサーバーです。メディアサーバーの基本機能からハードウェアトランスコードの設定まで、有料プランなしで利用できます。Plexも一部機能は無料で使えますが、ハードウェアトランスコードにはPlex Pass(有料)が必要です。ダイレクト再生中心の家庭内視聴であれば、Plexも無料範囲で利用できます。

JellyfinはPlexの代わりになりますか?

家庭内LANでNAS内の動画を再生する用途なら、JellyfinはPlexの代替になります。Fire TV、スマートフォン、PCブラウザなどから再生でき、無料でメディアサーバー環境を作れます。

ただし、家族向けのアプリ体験や外出先視聴の分かりやすさでは、Plexの方が扱いやすい場合があります。自分で設定を管理できるならJellyfin、家族が迷わず使う体験を重視するならPlexが候補になります。

DH2300ならPlexとJellyfinのどちらがよいですか?

DH2300はDockerに対応していないため、本記事で紹介しているPlexとJellyfinのDocker環境を構築することはできません。JellyfinやPlexをメディアサーバーとして利用したい場合は、Docker対応のNASモデルを選ぶ必要があります。どのモデルが自分の用途に適しているか迷う場合は、UGREEN NASのモデル比較ガイドをご覧ください。DXPシリーズやDH4300 Plusなど、Dockerを利用できるモデルでは、用途に合わせてメディアサーバー環境を構築できます。

まとめ

PlexとJellyfinは、どちらもUGREEN NASで家庭用メディアサーバーを作るための有力な選択肢です。家族が迷わず使えるアプリ体験や、有料条件を含めた外出先視聴の設定しやすさを重視するならPlex、料金を抑えて家庭内LAN中心で使うならJellyfinが向いています。

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